春はあけぼの
2025年4月16日

春は、あけぼの。
やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
春は、明けの空。
日が昇るにつれてだんだんと白んでいく。
山の稜線に
紫がかった雲が細くたなびいている。

夏は、夜。
月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。

秋は、夕暮れ。
夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。
冬は、つとめて。
雪の降りたるは、言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、また、さらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も白き灰がちになりて、わろし。
清少納言の枕草子です。
平安時代の雪月風花ですね
四季折々の自然の美しい景色
春の花、夏の嵐、秋の月、冬の雪に生きる様。
湘南乃風やユーミンも引用していますね♪
受け継がれ
生かされている命
春はあけぼの
明けの明星が空に輝く。